女性を支える制度

大阪支部 65期 弁護士 村井 恵美

※2019年4月末日時点でのインタビュー内容です

子供のことで何かあればいつでも言ってくれていいよと常におっしゃっていただいている

弁護士を目指したきっかけは何ですか?

わたしが弁護士を目指したきっかけは、日常生活を送る中で時折感じる理不尽、不合理なことに対して、何か反論したいのだけれども、法的な知識もない自分では戦えず、自分の非力さと無力さを感じたことです。そのため、私は弁護士として、わたしと同じように、世の中の理不尽なこと不合理なことで困っている方、悲しんでいる方の気持ちに寄り添い、理解し、それぞれの方が安心できる解決へ導けるような仕事をすることを志にしています。

大阪支部に入所した理由を教えてください

大阪弁護士会に備え付けられた弁護士求人情報をみていたときに、「育児中の女性もぜひ働いてください」という内容が書かれた事務所があり、それがALGでした。

転職活動当時、すでに結婚、出産し、幼い子供がいたため、育児をしながら弁護士事務所に就職することは難しいかもしれないと思っていましたので、その状況を理解してくれる事務所は私にとってとてもありがたく、入所を決めました。

他の事務所に比べてALGの良い点や入所して良かったと思う点は何ですか?

ALGは、事務局が大変優秀です。進捗管理や事務連絡等、弁護士を全面的にサポートしてくれるので、とても助かっています。特に、時短勤務の私にとっては、私が帰社した後も事務局が対応してくれたおかげで、次の日にスムーズに仕事を進められることも多く、本当に感謝しています。

また、法律相談については、通常の法律事務所とは違って事前に相談内容の概要の聞き取りがなされているので、相談前に判例検索や法的問題点の検討ができ、より相談者のニーズに答える法律相談を行うことができます。

大阪支部は女性が働きやすい環境ですか?

大変働きやすいです。大阪支部の女性弁護士は私を含め現在3名ですが、事務局は大半が女性ですので、マイノリティ感は全くありません。

また、事務所全体が大変明るい雰囲気です。弁護士と事務局がワンフロアに机を並べていますので、事務局との距離も近く、連携がとりやすいです。

さらに、大阪支部は比較的期の若い弁護士が多く、何かわからないことがあれば気軽に他の弁護士に質問できる環境です。席が隣の弁護士にちょっと質問をすれば、その周りの弁護士も一緒になって検討し始め、自然に議論が始まるという素晴らしい環境で、いつも助けてもらっています。

大阪支部の支部長はどのような方ですか?

大阪支部長の長田先生はとても落ち着いてお話をされる方で、法律相談の際にも、その落ち着いた雰囲気で、相談者を安心させる力があり、だからこそ相談から受任に至ることも非常に多いです。

支部長との距離感など、執務中の関係はいかがですか?

支部長だからといって、特に驕った態度を取られるようなことは一切なく、何か法律的にわからないことがあれば一緒になって、判例や論文を検索したり、議論してくださったりします。 他の弁護士も同じように長田先生に様々なことを相談するので、長田先生自身とてもお忙しいとは思うのですが、面倒くさがったりせず、真摯に話を聞いてくださいます。

事務局の方との関係やエピソードを教えてください

私はよく事務所内のランチスペースで昼食をとるのですが、そこではたいてい事務局と一緒になるので、仕事以外の話でワイワイ盛り上がっています。

また、先日は、無事終了した案件の担当事務局と、打ち上げと称してランチに出掛けました。
同年代の方も多いので、ついつい女子会のように盛り上がってしまいますね。

大阪支部での働き甲斐について教えてください

大阪支部は、交通事故、離婚、医療、建築等、本当に様々な案件を扱っています。
先輩弁護士からのアドバイス、サポートを受けつつも、自分の案件は自分の裁量と責任で進めることができ、働き甲斐があります。

時短勤務について

時短勤務をしていらっしゃいますが、仕事量について教えてください

通常勤務と比較すると、夕方以降の法律相談には入ることができないので、その分総合的な仕事量としては少ないかもしれません。

もっとも、執務中は開始から終了まで、集中して取り組むよう心がけています。少しでも時間を無駄にしないよう、その日1日で何をするか、前の晩や朝事務所に来るまでの間に組み立て、すぐに仕事に取り掛かれるようにしています。

「時短勤務だからあの先生は仕事が遅い」と依頼者にも他の弁護士にも事務局にも迷惑をかけたくないので、スケジュールもできるだけ前倒しで立てるようにしています。

他方で、支部長も事務局もいろいろと配慮してくださり、仕事量については常に気にかけて声を掛けてくださいます。

どのような事案を取り扱っていますか?

特に私自身が注力している分野は労働法です。実際に労働法分野を多く扱っているとはいえませんが、顧問先からの労務相談や就業規則の改正等も担当させていただいています。また、事務所内でも今般の働き方改革法案についての勉強会が開かれ(もちろん自由参加です)他の弁護士と議論をすることによってより理解を深めることができます。

1日の流れを教えてください

子育てとの両立について

子供の急病時等、休みを取ったり迎えに行きやすい環境ですか?

自分が1人で担当している案件の期日等がない限り、子供の急病時等にはお休みを取らせていただいています。支部長自身が子育て中ということもあって、子供のことで何かあればいつでも言ってくれていいよと常におっしゃっていただいているので、環境としては本当に恵まれていると思います。

仕事と家庭を両立するポイントはありますか?

日々の業務の取り組みとも関わりますが、やはり子供の急病等のため、突然お休みをいただかなければならないこともあるので、できる限り業務は期限ぎりぎりにならないよう、余裕を持って取り組むようにしています。

また私自身が両立できているのは、やはり夫の理解と協力のおかげだと思っています。夫も忙しい仕事ですが、私がどうしても無理な場合には子供の保育園の送迎等も担当してくれるので、助かっています。

育児と仕事を両立していて、特に大変だったことはありますか?

育児と仕事を両立していて大変なのは、やはり体力面です。仕事に全力を注いで家に帰っても、また家事・育児が待っているので、本当に毎日体力を使い果たします。また、自分一人だけの時間を持てないことも少々つらいところではあります。

息抜き方法・リフレッシュ方法は何ですか?

私の息抜き方法は休みの日に温泉に行ったりすることです。
また、仕事で悩んでいる際には、同僚の弁護士と飲みに行っていろいろと話を聞いてもらうこともよくあります。

育児と仕事で、それぞれ大切にしていることは何ですか?

育児で大切にしていることは、子供への愛情表現です。私が働いている間、子供は保育園に預けているので、子供と一緒にいる時間が少なくなってしまいます。その分、大好きなんだよという気持ちを言葉でも、態度でもできるだけ伝えるようにしています。

仕事で大切にしていることは、依頼者とのコミュニケーションです。大抵の依頼者は、法的なトラブル・法的な手続きに関わることは初めての方ばかりです。そのため、弁護士に依頼しているとはいえ、現状がどうなっているのか、今後どうなっていくのかについてわからないこと等依頼者はいろいろな不安を抱えていらっしゃる状態だと思います。その不安を解消するためにも、依頼者とはこまめに電話やメールを通してコミュニケーションをとることを心がけています。依頼案件についてしばらく進捗がない場合もよくありますが、その場合でも進捗がない旨をお伝えし、最近の依頼者の状態を教えていただいたり、今後の見通しについて説明する等、常に連絡を取り合うようにしています。

育児をしながら働く弁護士として、将来のビジョンを教えてください

弁護士であり、また、私生活では結婚、出産を経験し、現在は子育て真最中であるという経験を活かして、離婚等の家事事件においては、より依頼者に寄り添った形でお手伝いをさせていただけるのではないかと自負しております。

今現在、育児と仕事の両立は大変ではありますが、将来的にはその大変さを経験したからこそ、それを強みとして弁護士業務に活かしていきたいと考えています。

弁護士を目指す女性の方へメッセージをお願いします

女性弁護士でも、結婚をして家庭を持っている方はたくさんいます。もちろん家庭と仕事を両立するには、毎日の中で工夫や努力の積み重ねが必要です。ただ注意が必要なのは、弁護士になる方々ですので、きっと頑張り屋の女性が多いのでしょうが、すべてを完璧にこなそうとすると逆に失敗をしたり、身体を壊したりしかねません。すべてを完璧に一人でこなそうとするのではなく、周りにサポートをお願いするということも大切ですので、その点も忘れないでください。

※2019年4月末日時点でのインタビュー内容です