７１期の須合と申します。

私は、弁護士登録後、複数の法律事務所を経て、経験弁護士として当事務所に入所しました。私は、それまでの就活で判断を誤ったという自認があり、反面教師としていただければという思いで、経験から学んだことを伝えたいと思います。

転職活動をする際、従前の就活ではなかった視点（失敗から持たざるを得なかった視点）は、「判断を誤るリスクをできるだけ下げる」というものでした。
そして、最も重視すべきは職場環境・人間関係であるという考え方も、従前の就職活動とは異なったものでした。職場環境・人間関係（ボス弁含む他の弁護士との関係性、事務職員との関係性、クライアントとの関係性等）が自分に合わないと長続きは難しいと考えます。

問題は、そのようなことをどのように判断するかということです。入所してみたら面接時の印象と全く異なっていた、という経験を私はしているので、面接時の印象もあまりあてにはできないと考えていました。
一方で、例えば、弁護士数（多数の弁護士を継続的に維持できているか）や、「条件等の情報公開をしっかりしているか」（誠実性が見て取れるか）、「ネガティブな噂が同期から複数確認できるか」、といったことは、比較的アクセス可能な情報であると思います。
私は、限定的ながら、そのような情報から志望先を選別することで、判断を誤るリスクを下げようと考えておりました。そして、そのような視点から当事務所をみたところ、弁護士数は多く、情報公開もしっかりされていましたし、噂という点では、むしろ民裁修習で良い噂を聞いていたということもありました。また、使用者側の労働法務や不動産法務の分野で経験を積むことができるということも、私の希望に合致しておりました（当然、自分の希望する分野、希望する報酬等の条件に合致するかということも考慮しました。）。
私は、このような経緯で当事務所に入所するに至りましたが、現在では、職場環境・人間関係の点のみならず、経験できる業務の質・量の点でも大変満足しており、とても充実した日々を送ることができております。

就活では、「希望する分野で経験を積めるか」「報酬がいいか」ということばかりに目が行きがちですが、これから就活をされる方々には、リスクを下げるという視点も忘れないでいただきたいと思います。

司法試験合格後、私は、兵庫県弁護士会の合同就職説明会に一度参加しただけで、二回試験直前の１０月までほとんど就職活動をしていませんでした。私自身、弁護士としてどのような仕事をしたいのか、どのような分野を専門にしたいのか等について一切希望がなく、ご縁のあった事務所で頑張るだけだという意識でいたために、自ら積極的に動くということをしていなかったのです。

２回試験を１か月後に控えた１０月に入り、そろそろ就職先を決めなければ…と焦り始め、紹介してもらった事務所の面接や事務所訪問、食事会にいくつか参加しましたが、ピンと来る事務所はありませんでした。私は、神戸でしか働く気がなかったので、転勤等がない小規模（個人）事務所のみを対象に就職活動を始めましたが、実際に面接や食事会に行ってみると、聞いていた（開示されていた）年棒を出すことは難しいと言われたり、ボスから「私が新型コロナウイルスに感染して仕事ができなくなったら事務所は終わる」等と言われたことから、小規模（個人）事務所に就職することに不安を感じるようになってしまったのです。
そのような折、合同説明会で弊所のパンフレットをもらったことを思い出し、もし神戸に配属してもらえるのであれば規模感的にも申し分ないだろうと考え、すぐにエントリーしました。面接では、採用されれば希望地で勤務できることや安定した待遇面、そして新人でも多数の案件を主体的に担当できること等を確認することができたことに加え、すぐに内定をいただけたことから、弊所で働くことを決めました。なお、弊所のような規模感で、入所当初から自らの希望地で働くことができる事務所は珍しく（逆に、年に２回異動の希望を出すことができます）、私のように勤務地を重要視している人にとっては非常に魅力的な就職先ではないかと思います。

弊所に入所してから約１年が経ち、結果的に弊所に就職して良かったと思っていますが、出来ることなら積極的に事務所訪問等に参加して、ボスの人柄や事務局を含めた事務所全体の雰囲気を確認してから就職先を検討した方が良いでしょう。やはり、争いごとに介入する弁護士業務では、仕事上ストレスを感じるのは避けられないところがありますので、職場環境は非常に重要です。
この就職体験記をご覧になった方は、ぜひ、弊所の説明会や事務所訪問にエントリーしていただければと思います。

私と弊所の最初のかかわりは、司法試験終了後のサマークラークへの参加でした。
当時の私は、将来自分が扱いたい業務分野や、就職活動において軸とする観点について、決めかねていました。
私は、弊所のサマークラークに参加するまで、いくつか他の弁護士事務所のサマークラークを経験していました。他の弁護士事務所のサマークラークでは、指導担当の先生が丁寧に指導して下さったため、弁護士業務の実際や事務所の取扱業務分野などについて目にすることができました。しかし、限られた時間の中で、事務所の雰囲気や就職活動の方向性を決めるような経験をすることはできませんでした。
その後、弊所のサマークラークに参加して、多くの弁護士や事務の方とお話をする機会がありました。そこでは、取り扱う業務分野の特性や法律的な問題点だけでなく、それぞれの分野の面白さや悩み等、多くの事柄について知ることができました。弁護士間での忌憚のない意見を言い合える雰囲気があり、事務も含めて風通しが良い事務所だと感じました。また、サマークラークの中で最も印象的だったのは、「今、興味のある分野だけに自分の可能性を閉じ込めてはいけない。直感的に、自分が働きたいと思う事務所で働けば良い。」という先輩弁護士の言葉でした。
弊所のサマークラークでの経験によって、私は、興味のある法分野以外の分野も取り扱っているかという観点で就職活動を行うこととしました。くわえて、弁護士の人柄や事務所の雰囲気が自分に合うかという観点も重視することとしました。
弊所でのサマークラーク以降、その他いくつかの弁護士事務所で、事務所訪問・説明会・面接・食事会等を経験しました。その中で、取り扱い分野は勿論のこと、所長を含めた弁護士の人柄や事務所の雰囲気に最も魅力を感じたのが弊所でした。
弊所は、取り扱い分野が多岐にわたるうえ、非常に風通しの良い事務所です。そのような環境で仕事をしたいと考えておられる方は、是非一度エントリーなされてはいかがでしょうか。