私の就職体験記弁護士 上田 圭介

東京法律事務所 民事・刑事事業部 70期 弁護士 上田 圭介 (東京弁護士会所属)
法的知識に加え医学的知識が自負できる強みへと昇華するであろう、と考えております。
70期の上田と申します。
就職体験記を執筆するにあたり、弊所からの採用内定通知書を机の中から引っ張り出してみました。確認すると、内定通知を受けたのは平成29年12月27日でした。これを読んでいる司法修習生の皆さんは、「12月27日なら導入修習直後に決めたのだな。早めだな。」などと思ったかもしれません。残念ながら、その感想は誤りです。私は70期ですから、導入修習が始まったのは、平成28年11月であり、平成29年12月27日といえば既に2回試験の合格発表も終え、同期の一部は既に弁護士登録して働き始めているような時期です。
以下では、このような事態に至った経緯や現況等を、簡単にお話しします。
司法試験合格後、私は、就職情報サイトに登録をしました。就職活動のための武器が無かったので、法律事務所側からのアプローチがあろう筈もありません。そのため、自分からアプローチしなければ就職活動が始まりません。しかし、どのような仕事をしたいのか具体的な希望がなかったがゆえに、どの法律事務所・企業へアプローチすべきか定まらず、その結果、何もしない、という状態が継続していました。
もっとも、ひとつだけ漠然とした希望がありました。それは、弁護士として働くのであれば、(たとえ過信であっても、)自負できる強みを身に付けたいというものでした。
そのような漠然とした想いだけを抱き、2回試験合格を確認した頃、就職情報サイトからのメールにより、弊所の存在を知りました。各弁護士が特定分野の事件を集中的に担当することで、個々の弁護士の知識、専門性を高めるという方針が、至極合理的であり、強みを身に付けたいという私の漠然とした希望にまさに沿うと考え、(恥を忍んで71期向けの)説明会へ応募しました。
その結果、現在に至るまで、弊所医療事業部にて多数の医療過誤事件を担当しています。日々、法的知識に加え医学的知識が身に付いていますので、(過信かもしれませんが、)近い将来、それらの知識が自負できる強みへと昇華するであろう、と考えております。
この就職体験記を読んでくださっている皆さんは、医療過誤事件には興味がないかもしれませんが、弊所では医療過誤事件以外にも様々な分野で個々の弁護士の専門性を高めることができる環境が整っていますので、弊所の情報を確認したり説明会に参加したりしてみてはいかがでしょうか。将来について具体的な希望が定まっていない方は、(弊所内で実現するかは措いて、)希望が定まるきっかけになるかもしれません。