家永勲×小林優介 家永勲×小林優介 家永勲×小林優介

重点的に扱う分野を打ち立ててもらって、自信をもって依頼者のためにスピーディーに案件を処理してもらいたい

弁護士法人ALG神戸支部をどのような支部にしたいか

小林さっき家永先生の逆算の観点という指摘があったんですが、僕は神戸支部を立ち上げるにあたってある程度イメージしているものがあって。それは東京オフィスの事業部制で、やっぱり事業部制は魅力的だなと思っています。ただし、事業部制をやるには弁護士の数が何人も必要だとかありますけど、最終的にはある程度重点的に扱う分野を打ち立ててもらって、ひとりで幅広いいろんな案件をやるっていうのも大事だけども、重点的に扱う分野をしっかり立てて、それで自信をつけてもらいたいし、その自信をもって依頼者のために案件をスピーディーに処理してもらいたいし、っていう考えは持ってます。

そうすると、依頼する側としてもやっぱりALGに依頼しやすいと思うんです。1年目の弁護士とか2年目の弁護士が入ったとしても、同じ「何でもやってます」という事務所にとどまるのであれば他の事務所と競合してしまうので、そこにやっぱり他の事務所に負けないところ、依頼者にとってインパクトになるところを打ち出さないといけない。
うちとしてのひとつのカラーは事業部制であり、それはかなりインパクトがあって依頼者からの印象はいいと思うんで、そこは東京オフィスから吸収していきたい構成だなと。それに伴って事務局もある程度事業部のように整えたくて、企業の渉外担当も入れたいし、経理担当もいれたいし、交通事故担当や民事担当とかも入れたいし。そうするとある程度事務所の規模としても大きくないとだめで、それぐらいの規模にどれぐらいの期間・スパンで持って行けるかは考えています。

神戸の事務所で、ある程度中規模で8人や10人弁護士がいるところはあると思うんですけど、事業部制というそこまでカラーを出しているところはないと思います。いつかは、専門的に案件を取り扱っているから安心して任せてねっていう依頼者に対する体制を築いて、事務局も専門的に扱っているという風に体制を整えていけたらなと思います。その規模に至るまでには人員確保とか必要なので、それまでには所属している弁護士にいろんな案件もやってもらわないといけないかと思いますけど、きちんとビジョンを持ってそこから逆算して事務所運営をしていきたいと思っています。

最終的には、所属する各弁護士には、どんな事務所に持って行きたいという長期的なスパンを共有してもらいつつ、交通事故や家事事件などいろんな案件をやっていく中で、自信を持ってやっていける分野を見つけてもらって、そこを中心的にやってもらえば、別の分野の依頼が来た時でも他の弁護士にも聞きながら、場合によってはその分野が得意な弁護士にも協力してもらいながら、相談しながらやっていくっていうのをひとつ考えています。

家永しっかり考えてますね。事業部制で育ったていうのは結構影響してるってことだよね。

小林そうですね、あとはやはり神戸の地域の事務所にないものを出して、神戸という地域に新規参入していかないといけないですよね。目につくものじゃないですけど、依頼者にインパクトがあるものがあるほうが支部としての成長も期待できる。神戸にこういうオフィスがあるんだよってことで、全国展開している事務所のオフィスが神戸にあるっていうことだけじゃなくて、もうワンカラーつけて支部としての付加価値をつけたい。他の事務所もたしかにいろんな業務を扱っているだろうけれども、「神戸支部には●●の業務を専門的に扱っている弁護士がいるよ」とアピールしたいし、神戸支部に所属する弁護士にも、プロフェッショナルとして専門的に扱える分野を持ってもらいたい。そうやっていろんな分野にプロフェッショナルの弁護士がいる支部として付加価値をつけたいと考えています。

家永やっぱり事務所のカラーでもあるけどプロフェッショナリズムをちゃんと追求していこうという精神は各弁護士、心の中にはみんな持ってると思う。どうやってそこを追求していくのかってのは人それぞれあるけど、うちの場合は事業部制はひとつのやり方というか手法としてそこがあって。でもそこもうちのプロフェッショナリズムの追求って私達の場合お客さん目線で、お客さんが使いやすくとか、お客さんに選んでもらいやすく、というところの結果から事業部制を始めています。

ただ、そこは双方的に作用していて、お客さんにもそうだし、自分たちの仕事に対しても、交通事件をペースよく扱っていくっていうことで、働きやすさにもつながっていったりします。事業部制のメリットだったりっていうところはしっかりと、各支部にも浸透していくといいかなと思っています。
実際大阪支部は今開設から7、8年経っていて、そこでやっと人数も揃って、ゆるやかな事業部制というか、一定の先生はこういう分野を扱っているっていうのは出来始めているので、それぐらいの期間をかけて支部を成熟させていけば実現はできるのかな。

小林事業部制っていう完全なシステムまでとるのか、ちょっと重点的に案件を、離婚だったらA弁護士にふるのか。どっちがいいのかまだわからないですが、そういう風にプロフェッショナルを意識して案件に対応してもらって、入ってきた弁護士にまず自信をつけてもらって、案件数もある程度処理できるというのを体得してもらいたいと思っています。そこの体得っていうのは自身の経験であり、自分への自信にもつながって、その弁護士が仕事がやりやすくなるし、依頼者との信頼関係も築きやすくなります。そういう意味でもちろんゼネラリストって大事で、幅広いいろんな案件をやることでいろんな発見があるのもいいんですが、まずは専門的とか重点的に扱うことで、基礎をがっつりしっかり築いてもらう。そういうスペシャリストを育てていき、事務所としてさらに発展させたいというのはやってみたいなと思いますね。

家永新人の弁護士とかにもよく言うんだけど、一定の数の事件を解決したことが、人間として自信につながるというか。弁護士としてこの分野を扱ったことがないのでっていうことを言い始めてしまうと、扱ったことのない分野のない弁護士を育てようと思ったら40年50年もしくはもっとかかるかも知れなくて、でも自信を持った弁護士になることとそこは本当はイコールではない。小林先生は事業部制で育って、交通事故をまず専属でやってきたけれども、自信を持って事件処理をまわりの周辺分野もやれてるってことは、いい成功体験だなと思っています。そこは若手の弁護士によく伝えてもほしいし、浸透させてってもらえればうちとしても共感が伝わっていくから、すごくいい環境が整っていくんじゃないのかと思います。

世の中の情勢にしっかりアンテナを張って、いろんな分野を開拓できる弁護士になりたい

小林10年後だと弁護士の取り扱う業務分野とかもITとかAIとかからんできたり、もちろん世の中の情勢に応じて変わると思うんですよ。今は相続が山であるのと同様に。そこにちゃんと嗅覚というか聴覚というかしっかりアンテナを張って、そこにむしろ違う弁護士よりも先取って前のめりで対応できるぐらいにしたいと思っています。

つまり、今世の中に起きている事象に対する仕事に対する嗅覚というのは研ぎ澄ましていきたいなと思います。それにあたって企業法務も獲得したいし、仕事だけじゃなくて、他の業種とかの交流とかも深めてもらって、世の中の情勢じゃないですけど、そういうのを自分達で汲み取って吸い上げて、それを仕事に生かしていけたらと思っています。それは自分自身も、アンテナを張ってやりたいことですし、それを各弁護士で共有できる環境づくりをしていきたい。事務所のホームページ等を見て相談にくる案件だけじゃなくて、自分たちが世の中の情勢から困っている人を見つけて吸い上げるというか嗅ぎ取っていきたいですね。そこで専属的じゃないですけど、一番みたいな感じでトップを走れるような。やっぱ後追いだと先にやった人が強かったりするので、いろんな分野を開拓できるような弁護士になりたいなと思っています。

家永今の話聞いていると柔軟性は保っていきたい、変化に対応できる弁護士はやっぱり必要ってことですよね。事務所として、組織としてそれは必要だし、その中にいる弁護士がそうじゃないと10年後、我々の状況っていうのも見据えてこないかな。そこは柔軟性保ってやり続けてもらうことは、小林先生自身もそうだし、たぶんアソシエイトで入ってくる弁護士もそうだし、全支部でそれにとりかかっていくのが、いい弁護士事務所、いい法律事務所になるのかなっていう気はします。10年長いね。

小林長いですね、10年後だと40歳です。

家永僕も45歳になる。中堅と呼ばれる立場になって来てしまう。あとはそうですね、柔軟性を保って、やりたい分野にアンテナを張り続けようと思うと、さっき言ってたところで大事なのは環境。自分の置かれた環境がそれを許さないとか、それをできる時間がないとか、余裕がないってなると、結局意識はあってもやってないっていうことは一緒なので、そこの環境づくりっていうところですよね。そこは意識的にしておかないと、なかなか身動きとれない状態になりがちなので、そこは人の問題もそうだし、地域の問題もそうかもしれない。どういう風にアンテナを張ってたらいいのかっていう情報収集から、そこからアクションおこして、それをどう自分たちの仕事にするのか、3点きっと大切になってくると思うので、それを許す環境づくりを支部内でもしっかり作っていってもらわないといけないのかな。

小林そうですね。僕も今、自分の担当している案件もこなしながら、他にも目を向けて結構いろいろアプローチをするように心がけています。最近だと、整骨院の柔道整復師の方向けに交通事故に関するセミナーを開催しました。それは、交通事故だと保険会社の整骨院に対する締め付けもかなりきつくなってくる反面、やっぱり被害者の人は整骨院に通いたいってことで、その部分に介入して調整しないといけないという事態は今後もどうしてもでてきてしまうと思います。交通事故を扱って行く中では、どうしても問題の一つとして出てきてしまうので、それを柔道整復師の方にも事前に学んでもらって、セミナーで学んだことを活かしてもらうことで、結果的に困っている被害者のひとがうちの事務所に依頼するかはわからないけど、困ったときはこういう事務所があったよというように、言ってもらえるようにしていきたいと考えています。

家永まずは知ってもらうことが大事だから。我々の事務所の認知度が一般の方々向けにまだまだ強いわけじゃないので。広く認知してもらうようには事務所全体的としてあげてやっていかないといけないけど、ただ、認知された後に我々がいい仕事をする、そこにつきるかな。弁護士をやり続ける限りはそこは変わらずに、ずっとどこの事務所もやり続けるしかないし、支部もやり続けるしかないだろうと思います。

弁護士プロフィール

執行役員 弁護士 家永勲
執行役員 弁護士 家永勲東京弁護士会所属。特に詳しい法分野は会社法全般、不動産、フランチャイズ、IT関係、労務など企業の運営にかかわる法務全般。詳細プロフィール
シニアアソシエイト 弁護士 小林 優介
神戸支部長 弁護士 小林 優介兵庫県弁護士会所属。特に詳しい法分野は交通事故、家事(離婚等)事件。2019年1月に新設した神戸支部の支部長に就任。詳細プロフィール