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弁護士法人ALG&Associates 東京法律事務所 医療事業部 75期 弁護士町永 莉江子東京弁護士会所属

※2023年8月末日時点でのインタビュー内容です

弁護士法人ALG 町永 莉江子

弁護士法人ALG&Associatesへ入所した決め手はなんですか?

医療訴訟を専門にしたいと希望していたところ、医療訴訟を専門に扱える法律事務所が他に見当たらなかった為です。また、医療訴訟の中でも、B型肝炎給付訴訟など定型的訴訟は行っていないことや、医学博士を取得する先輩方がいらっしゃるなど、向学心や挑戦する姿勢を感じた事も理由です。

事務所のスタイルとしても、10年後、20年後を考えた場合には、ITに強く、組織化され、弁護法人の理念を持ちつつも経営が合理化されている事務所の方が生き残っていくだろうと考えたからです。

女性が働く環境として、いかがですか?

素晴らしいです。東京法律事務所では、女性のパートナー弁護士も複数いらっしゃり、子育て中の方もおられます。また、東京の同期もちょうど半分が女性です。法曹界の女性は、男社会の中で頑張って生き抜かなければならないなんていう雰囲気も無くはないようですが、弁護士法人ALGの場合には女性が多いので、のびのびと女子会も出来ますし、女性特有の悩みも沢山の女性の先輩が親身に聞いて下さいます。柔軟な勤務時間で働いていらっしゃる方もいるようで、恵まれていると思います。

入所前と入所後で印象の違いはありましたか?

入所前は、弁護士の仕事はどうせ大変なのだから、と大した期待はしていませんでした。また、リクルートページも誇大広告かも知れないと疑心暗鬼でした。しかしながら、実際に入所してみると、本当に風通しが良いなど、事務所のアピールポイントが嘘ではなかったので驚いてしまいました。先輩と通りすがりに立ち話をしたり、女子会ランチをしたり、事務員さんも交えて談笑したりなど、とても明るい雰囲気で、毎日笑い声がどこかから聞こえてきます。想像以上に居心地が良かったので、私は事務所を「セカンドハウス」と呼んで、自由に楽しく過ごしています。

弁護士法人ALG&Associatesで働く魅力はなんですか?

これからもどんどん成長していく事務所にいられる楽しさ、若手であっても戦力になれるという充実感が魅力だと思います。良い意味でとても近代的・都会的な事務所で、組織に染まらなければならないというよりかは、自分の個性を出しながら、自分の考えで結果を出していけば良いという雰囲気があると思います。また、事業部制があるために、専門性を磨いている同僚に直ぐ質問出来るところも良いと思います。例えば、カルテの読み方で民事の先生が医療事業部の先生に聞くこともあれば、医療が損害賠償額や労災の事で交通事故事業部の先生に聞くこともあります。とても頼れます。

事務所の雰囲気はいかがですか?

明るく楽しい法律事務所だと思います。皆さん口々に「良い人が多い」と仰いますが、本当に柔らかい方が多く、人間関係のトラブルを経験していません。イライラしている方も見掛けません。高校や大学の教室で、笑い合っているような雰囲気と似ているように思います。

もちろん、忙しかったり大変だったりする事もあるのですが、行き詰まってしまったり、思いをぶつけたくなった時には、いつでも耳を傾けてくれる同期や先輩方がいらっしゃるので、大抵はその日のうちに解消できてしまうのです。

先輩弁護士、事務員の方との交流はいかがですか?

弁護士の上下関係は、かなりフラットな方だと思います。先輩方は気さくにお話しして下さいますし、意見も尊重して下さいます。飲み会の強要をされる事もありません。それでいて、いざとなれば頼りになりますし、困ったと言えば面倒も見て下さるので安心感もあります。

事務員さんとの距離も近く、チームワークを感じることができます。法律事務に精通している事務員さんが多くいらっしゃるので、弁護士が弁護士業務に集中できるのもとても良いと感じています。事務員さんとご飯に行くこともあります。

現在の役割、業務内容について教えてください。

医療訴訟のみを扱わせて頂いております。一般民事をやらずに医療訴訟のみに集中できる事務所は他に無いと思うので、とても恵まれた環境だと思います。また、医療訴訟は主に患者側の立場で行いますが、大きな悲しみや悔しさを抱えた個人の方が立ち上がることを支援できるので、難しいながらもやりがいを感じています。

業務内容としては、依頼者の意向を確認しながら、病院との交渉、調停、訴訟の各手続を進めていくことです。調査の結果、過失が認められない見込みとなる場合には、依頼者が納得できるような説明をする事を心掛けています。

今後の成長とキャリアビジョンを教えてください。

私自身看護師の経験があることから、いずれは看護分野や看護学生に関する権利についても擁護できる活動をしたいと思っております。また、患者側の立場で訴訟を行う事が多いですが、良い医療を実現するためには単に訴訟を行うだけでなく、医療従事者の労働環境についても配慮しなければなりません。そのために、医療従事者の労働環境に関する活動も出来たらと思っております。

将来的には、法律と医療、それらを含めた社会科学や文学との横断分野に興味をもって取り組んでいきたいと思います。弁護士法人ALGは常識に捉われない雰囲気があるので、色々な事が出来るのではと期待しています。

1日のスケジュールを教えてください。

日によって異なりますが、医療事業部は比較的裁判所へ行く事が多いかも知れません。事件は日本全国から受任しているので、関東近辺のみならず、新幹線や飛行機で移動することもあります。
期日の前には依頼者さんと打ち合わせて方向性の確認を行います。また、期日の後には裁判の進行の意味や裁判官の言葉の意味をご説明することもあります。

医療事業部は医学について調べる必要があるので、医学文献を読んでいる時間も長いです。帰れる時間はまちまちですが、強要される事はないので自分でスケジューリングします。飲み会が入っている日は、あっさりお暇しております。しわ寄せが土日に来ることもありますが、上手に調整する方はしっかり休んでいますね。

最後に弁護士を目指している方や弁護士法人ALG&Associatesに興味がある方へメッセージ

昔、東大医学部へ行った友人に、「なぜ、東大でなくても医者になれるのに、わざわざそんな大変な思いをして頑張ったの?」と聞いたことがあります。すると、彼女は「狭き門より入れ」という言葉があるから、と答えました。

やはり司法試験は大変です。また、“この事務所であれば、誰もが称賛してくれる”“この先生の下であれば、周囲から認めてもらえる”という場所があれば、そこに居たくなるような、妙にそそられる気持ちになりそうです。

けれど、敢えて、大変そうな方、未来が見えない方、切り拓かなければならない方を選ぶ、という選択肢もあると思います。狭き門より入った人にしか見られない景色があるかも知れません。私は、あの時の友人のように、難しい方を選んでみたいと思いました。

※2023年8月末日時点でのインタビュー内容です